ラテンアメリカの小国で政局運営することの難しさ、他国のリーダーについての感想など、およそ20年にわたり取材をしてきたジャーナリストに大統領自身が率直に語った貴重な証言集。
特に面白いと感じたのは、自身反政府ゲリラとして闘争してきたバリバリの左翼戦士だったはずが、大統領として国を統治する立場になると、そのイデオロギーを捨て、非常にプラグマティックに政局をコントロールしようと奮闘するところ。
ブラジルやアルゼンチンといったラテンアメリカの大国に伍していくためには、ウルグアイという小国の国際的なプレゼンスを高める必要がある、そのために、大統領自身がショーケースとなって注目を浴び、いつも人と違ったユニークな存在であろうとしてきたこと。
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- 感想投稿日 : 2020年8月22日
- 読了日 : 2020年8月21日
- 本棚登録日 : 2020年8月21日
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