バツイチの政治部記者・西口諫生(44歳)×国会速記者・名波碧(26歳)
国会速記者として働く碧(へき)は、昼食時の食堂で隣り合う記者・西口の明瞭な声に耳をそばだててしまう。
彼はバイタリティがあって社交的で、ひっそりと黒子のように働く碧とはまるで真反対。
しかしある出来事を境に、西口は碧を何かと構うようになる。彼の素顔に触れるにつれ、碧は次第に惹かれていくのだが…。
タイトルのステノグラフィカというのは速記者のこと。
お仕事描写がしっかりしていて、重すぎず軽すぎず読みやすい作品。
西口は鬱屈とした思いを名波と出会って解放して、名波はひっそりと生きていた自分を見つけてもらった喜びがあって、徐々にお互いが心を通わせていく様が良い。
西口が18歳年下の名波にはヘタレて甘える様子が可愛かった。
何より、真面目で堅実な名波のふと見せる素直さだったり家庭的なところが魅力的だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
BL小説
- 感想投稿日 : 2019年1月14日
- 読了日 : 2017年9月15日
- 本棚登録日 : 2019年1月14日
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