ハチベエが裁判員に選ばれた。
裁判員制度についてハカセが詳しく説明してくれるが、ハチベエが知りたいのは、当日どんな服装で行けばいいのかと言うこと。裁判員に選ばれたことを周囲に話しまくり、実際の裁判にはハカセやモーちゃんたちも傍聴に訪れる。
検察の証拠集めがかなり杜撰で、被告人には無罪判決が出ることになった。どうやら控訴もしないらしい。
とりあえずハチベエの裁判員の大役も終わって一件落着としたいところだけど、ハカセは納得がいかない。
ほんとうの犯人は無罪になった男の娘なのでは、と疑う。
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検察が殺人事件の裁判でここまで大きなポカをやらかすことはないだろうし、さすがに控訴しないってこともないとは思う。
それにハチベエは裁判のことを周囲の人たちに話し過ぎだし、裁判後だからってスナックで無罪になった男にベラベラ喋りかけるのもどうかとは思う。
まあ、そんな些細なことは別として、読み物としてかなり面白かった。
無罪になった男の娘が殺したのか、娘を庇おうとして男がいったん捕まったのか。最後の場面、ハカセが頭をフル回転させていて、とても痺れた。
ズッコケの中年シリーズはとにかく酒を飲むシーンが多い。ハチベエはアル中なんじゃないかとすら思えてくる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
那須正幹
- 感想投稿日 : 2024年1月1日
- 読了日 : 2024年1月1日
- 本棚登録日 : 2024年1月1日
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