自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方

著者 :
  • ダイヤモンド社 (2016年11月26日発売)
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感想 : 370
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人気のブロガー、ちきりんさんによるタイムマネジメントの指南書。
面白いのは、タイムマネジメントの本でありながら、「限られた時間の有効活用」の一歩前に整理すべき、「そもそも何を手に入れたいの?」に触れているところ。自分のニーズを理解していないコトって意外と多いので、大事なポイントだと思います。

これからは「高生産性シフト」として、社会全体が生産性の高い方向に変化していく、というのもまったく同意。
これを読んで2点思いを馳せたのは、①著者は日本の様々な非効率さに触れる中で、選挙にも触れていましたが、ここの生産性がいつ上がるかが日本という国が変わっていけるかのリトマス試験紙になりそう…ということと、②解雇規制の厳しい日本では、欧米で言われる「生産性が低い会社が潰れ、高生産性の企業が新しく立ち上がる」営みを大企業が疑似的に代行しないといけないのでは?ということです。
世の中が進歩する中、我々の日々も変わり続けないといけないということをあらためて認識させられました。

あと、細かいトコロで2点。
本の作者は著作の中で神の立場になる訳ですが、本著では「著者、活躍しすぎ…」とツッコみたくなるくらいで、本編で各登場人物に「こうすべき!」とアドバイスをした上で、その後の各人物のエピソードに「お気に入りのブロガー」「(有能な)女性マネージャー」としても登場するという。。編集者のアドバイスだったんでしょうか…。
あと、本著内に書かれていた「グローバル企業が租税回避をする理由」は、個人的にはその上でもちょっとそれは詭弁だなぁ…という感想でした。

後輩の若手社員に是非読んでほしいなぁと思う1冊でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2022年2月6日
読了日 : 2022年2月6日
本棚登録日 : 2022年1月29日

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