宇宙軍士官学校―前哨― 12 (ハヤカワ文庫 JA タ 10-16)

著者 :
  • 早川書房 (2016年11月26日発売)
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本棚登録 : 92
感想 : 11
4

スカウト編堂々の完結!

圧倒的な数の力で攻めに攻めてくる粛清者に対して
終わりなき消耗戦を強いられる
あらゆる手段、そしてなりふり構わない防戦で対抗する彼らをしかし
無慈悲な絶望が飲み込もうとしていたーーー



****以下ネタバレあり****


手に汗握る、そして暗い気持ちに包まれる展開で
いくらか憂鬱にはなったけども
これを読んでる時点で最新刊の続編が出て購入していたので
まあなんらかの救済が行われたのであろうと楽観もしていた
たいへんつまらない読み方をしていますね!

地球が終わるまで続く戦い、というのが前提であったので
続々と死者や、戦闘のできない艦が増えていき
いったいどうオチをつけるのかと気を揉んでいたが
絶妙なタイミングで救いの手が差し伸べられて
本当に良かった!
こんな風に誰かの手によって地球が破壊されるのは
やはり悲しいもんだ…
ラストでは次の話に向け時間も経過していて
粛清者の再プッシュはなかったようだけど
あの一度の表面爆発で諦めたのは、物資が尽きたからなのか、解熱剤の存在のおかげなのか判然としない

今後は防戦一方の今までと違い、
こちらから積極的に働きかけていくようだけれど
最終的にどちらかが滅亡という話にはならないと思うから
何かしらの意思疎通が成り、和解というか折り合いをつけていくことになるんだろうか

そういえばアバターは今回失った分はまた再生産?されるのだろうか

新たな種族、文明、そして戦いが待っている
次の出航に向けて、わくわくしている

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF
感想投稿日 : 2017年9月10日
読了日 : 2017年9月10日
本棚登録日 : 2016年12月9日

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