かつては硬骨の刑事、今や恍惚の境に入りかけた父親に、現職刑事の息子が捜査中の事件を語ると、父親はたちまち真相を引き出す。国産《安楽椅子探偵小説》定番中の定番として揺るぎない地位を占める、名シリーズ第一集。収録作品 写真うつりのよい女/妻妾同居/狂い小町/ジャケット背広スーツ/昨日の敵/理想的犯人像/壜づめの密室
退職をして5人の子供たちのところへ順で回って顔を見に行っている父親が末っ子の家に入り浸るのは、末っ子が現職の刑事だから。捜査に行き詰まった息子は、退職した元刑事の父に、アドバイスを受けるつもりで相談するとたちまちに推理をして犯人を暴いてしまう。
1番面白かったのは、「狂い小町」かな。精神を患ってしまったお金持ちの娘が近所の留守宅で殺害されるという事件。事件の真相は意外だった。まぁ、みんな可哀想なかんじがした。
「妻妾同居」も意外な展開だった。妻と妾と一緒に暮らしており、その情事日記を書いて週刊誌に載った被害者の秘密。えーそんな展開だったの?って感じで面白かった。
物語の時代は結構古いんだけど、それでもなかなか面白い。次があるようだから読んでみるかな。
2022.9.30 読了
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年9月30日
- 読了日 : 2022年9月30日
- 本棚登録日 : 2022年7月15日
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