火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2002年10月16日発売)
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本棚登録 : 1151
感想 : 133
5

下巻。
いよいよ坂上田村麻呂が登場。阿弖流為率いる蝦夷軍との裏の裏をかく攻防戦。
終盤からはずっと泣きっぱなし。涙なしには読めませんでした。己の尊厳をかけて戦う蝦夷たちの生き様、しかと見届けました。そして、蝦夷を獣などではなく一人一人の人間として敬い、対等に戦った田村麻呂にも心を打たれた。
阿弖流為たちが命を賭けて守った東北の地に行ってみたくなりました。
原作を読んだ後に宝塚版を再視聴しましたが、オリジナルキャラが出てきたり、多少のキャラ改変や脚色はあったけど、ほぼ原作に忠実な流れで、上下巻を2時間ほどに上手にまとめてあるなぁと思いました。田村麻呂と阿弖流為が都で初対面っていう設定なのはちょっと残念だったけど。
宝塚版もおすすめです!!

2021年6月11日・再読

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2020年5月15日
読了日 : 2020年5月15日
本棚登録日 : 2020年5月15日

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