珍妃の井戸 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2005年4月15日発売)
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本棚登録 : 3198
感想 : 346
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蒼穹の昴の続編。
光緒帝の寵愛を一身に受けていた側室の珍妃が井戸に突き落とされて殺された事件を、日英独露の高官たちが関係者の証言を元に追求していく、というストーリー。
それぞれの証言が矛盾していて、誰の証言が本当なのか、誰が嘘をついているのか…史実はで西太后の命令で殺されたという説が有力らしいけど、この物語では別の見解が示唆してあって、ラストは切ない気持ちになった。蘭琴と春児のエピソードには胸が熱くなったな…。
蒼穹のラストから少し時が経っていて、義和団って何…ってところからのスタートだったんですが、Wikipediaで調べたりしながら読みました。このシリーズはとても面白いけど時々歴史の話についていけなくなるから、大まかに中国の歴史を予習してから読んだ方が100倍楽しめると思います。
蒼穹の昴を読んでから、宝塚の舞台を見て、ドラマも見ました。次は「中原の虹」を読みたい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代物
感想投稿日 : 2022年12月15日
読了日 : 2022年12月1日
本棚登録日 : 2022年12月2日

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