カメオは獣頭人体の猫さん・・・神々しいのにどこか怖く感じるのは私だけではないはず・・・。
表題作は、78年に刊行されたとは思えぬほど、もう皆川文学のやるせない男女観が完成している・・・ほとんど今の幻想小説の持ち味そのままで読みやすい印象でした。雅歌って一応男女の恋の歌だもんな・・・と改めて一考。
「魔術師の指」これも皆川節だな~~~死の匂いが付きまとう3人の男女・・・。
「海の耀き」暎子さんの人形展めっちゃ見に行きたい・・・。
「祝婚歌」男女の歪んだ愛欲、暴力と退廃。いじましいほどの純情とかなしいほどの狂気。うーん皆川節だ。
「黒と白の遺書」写真家の心理って全然分からんのだけど・・・なるほどなあ・・・。歪んだ憧憬を抱く女を手に掛ける男ってのも、皆川男女観ではもう一つのテーマなんだな。
「もうひとつの庭」病と衝動の、皆川幻想文学らしい小品。
「巫の館」よく考えなくても皆川博子×バレエめっちゃ合うやんけ・・・。
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- 感想投稿日 : 2020年3月5日
- 本棚登録日 : 2020年2月2日
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