嘘と正典 (ハヤカワ文庫JA)

著者 :
  • 早川書房 (2022年7月6日発売)
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本棚登録 : 245
感想 : 24
4

『君のクイズ』を一気に読んで他の作品も読みたくなった。表紙にマルクスの顔が出ていて、どんな小説だろうと思ったことが、きっかけ。

何やら、マルクスとエンゲルスの出会いを阻止することで共産主義の消滅、を企むSF小説を含む短編集らしい。

特に『ひとすじの光』と『嘘と正典』が良かった。

『ひとすじの光』は、ウルっときたな。。SF要素は強くなかったが、歴史、時代、血縁、の要素が縦の軸で繋がり、一気に広がりを感じた瞬間に無いし涙が出た。

『嘘と正典』は、次の展開が気になり過ぎて、仕事の昼休み中も読んでいた。壮大な物語。

今まで、正直、SFって読んでこなかったけど、良さがなんとなく分かったような気がする。
自分にとっては新しい読書体験だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月3日
読了日 : 2023年6月3日
本棚登録日 : 2023年6月3日

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