遮光

著者 :
  • 新潮社 (2004年7月1日発売)
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本棚登録 : 350
感想 : 70
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黒いビニールに包まれた瓶を肌身離さず持ち歩く青年が、瓶の中身に執着し取り込まれていく様子は、前作『銃』を彷彿とさせます。

虚言癖、唐突すぎる暴力衝動など、狂気に満ちた言動は理解出来ませんが、その迫力は十分で読み進めるごとに引き込まれてしまいました。

陰鬱さと不穏さがドライに描かれ、息苦しさすら感じる暗い世界観。
それでも、他の作品も読みたくなってしまうという、不思議な魅力を感じる一冊です。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年11月26日
読了日 : 2023年2月4日
本棚登録日 : 2023年2月4日

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