マネー・ハッキング (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年11月15日発売)
3.28
  • (10)
  • (37)
  • (73)
  • (8)
  • (6)
本棚登録 : 374
感想 : 44
4

「よい材料の噂が出たときに買っておいて、その噂が事実だと確認された時点で売り抜けるということだよ。」

パソコン、金融オペレーション、外債、3つの分野のスペシャリストが協力し、オプション取引で利益を上げようとする作品。問題は、それが自分たちの金ではなく銀行の金である点だ。

本書は1999年に出版された。当時はまだインターネットなど今のように普及されていなかっただろう。にもかかわらず、インターネット(電話回線)を利用した犯罪が書かれているのはすごい。

オペレーション部門は会社のコストセンターであり、まっさきに縮小される話は勉強になる。しっかりした営業のためにもオペレーションは大事にしないといけない。それがわかっていても切られてしまう。営業に比べ、業務は報われない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: その他小説
感想投稿日 : 2015年11月8日
読了日 : 2015年11月8日
本棚登録日 : 2015年11月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする