いつも「時間がない」あなたに:欠乏の行動経済学

  • 早川書房 (2015年2月20日発売)
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感想 : 57
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「写真を撮るというのはフレームに入れるということで、フレームに入れるということは締め出すということだ」

欠乏が及ぼす効果について書かれている本。時間が足りないという人は、時間を手に入れても結局時間が足りないという。欠乏状態では集中力が高まる。しかし、それ以外のものが見えない。そして、短期的なものしか見えず、将来のコストは無視される。よって、欠乏のスパイラルにはまってしまう。お金がない人は、保険が必要でも入らない。そして、保険がないためにさらなる出費が必要になる。ここで、保険に入る費用はさらに捻出されなくなる。

本書では、足りない状態にいる人々が負の連鎖にはまる姿が多く紹介されている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2015年4月20日
読了日 : 2015年4月20日
本棚登録日 : 2015年4月20日

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