21世紀の貨幣論

  • 東洋経済新報社 (2014年9月26日発売)
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本棚登録 : 126
感想 : 11
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「信用取引をして、通貨による決済をするシステムこそが、マネーなのである。」

貨幣について過去の出来事を根拠に考察している本。
貨幣そのものは商品ではない。何かを表しているにすぎない。そして、その貨幣の標準は固定されていない。

難しい本だった。多くの事例が紹介されており、貨幣の歴史はなんとなく分かった気がする。金本位制に無理があったのは理解した。

貨幣そのものに価値があるわけではない、とは分かっている。それでも、貨幣を求めるのはそれが何にでも交換できるからだ。実際に貨幣が授受される必要も本当はない。そこに信頼があれば貨幣現物の引渡さえ求められていないのだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2015年2月15日
読了日 : 2015年2月15日
本棚登録日 : 2015年2月15日

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