「作品を鑑賞するときは、私たちは「頭の中で作品を作り直している」わけですが、この「頭の中の作品」はとてもやわらかい。」
目の見ない人は、目の見える人から視覚をマイナスした存在ではない。違う感覚を使い認知している。目の見えない人を前にすると、どうしても社会的弱者として対応してしまう。その結果、対応が事務的になる。それこそ差別ではないか。ただ、これはとても繊細な話だと思う。特別視されるのは嫌かもしれないが、特別な存在である点には間違いがない。
この本の中で、特に興味深かったのは、美術鑑賞での意見交換だ。やはり、見える人でも、作品の捉え方は違う。視覚を通して作品を頭の中で構築している。
SHOW-1グランプリもまた、興味深い。
読書状況:読み終わった
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文化
- 感想投稿日 : 2015年5月31日
- 読了日 : 2015年5月31日
- 本棚登録日 : 2015年5月31日
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