世間とはかけ離れた世界に生きる名家の一族の1960年から2006年までの46年間を描いた物語。 年序列がばらばらで、語り手もその都度違うため、多少複雑なのですが、この構成だからこそ生まれる驚きや痛みがあり、物語がより深く濃いものに仕上がっていると思う。 彼らの閉ざされた世界が、窮屈そうでありながら、とても自由にも感じられ、幸せそうなのにとても淋しそうで、胸に沁み入る物語だった。 好きです、この感じ。いつもの江國さんも好きだけどこれもとても良い。
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- 感想投稿日 : 2022年7月30日
- 読了日 : 2011年2月25日
- 本棚登録日 : 2022年7月30日
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