モラルの罠 (文春文庫 な 1-28)

著者 :
  • 文藝春秋 (2006年2月10日発売)
3.30
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本棚登録 : 67
感想 : 13

日常の中に潜む恐怖をテーマにした短編集。
ミステリーなんだけど、テロ事件があったすぐ後だったから、さらにリアルな感じがした。

いたって普通に、平凡な毎日を過ごしているからって、
その平和がいつまでも続くなんて保障はどこにもない。

特別誰かから恨まれていたわけでもなく、
ものすごい財産を抱えていたわけでなくとも、
突然どんな被害に遭うかはわからないし、
どんな被害を与えるかだってわからない。

厳重なセキュリティーが、必ずしも家や子供を守るとは限らない。
でもだからと言って、恐怖を怖れていては、暮らしてはいけない。
恐怖に負けないくらいの、強い心を持っていようと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年2月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年2月26日

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