旅人を導く為の星があるのなら、
星野さんの本が私の星になるのではないか、と思った。
一言、一言がアラスカの大地を眺めながら、ゆっくりと
語られていく様なその言葉は、写真の掲載こそないが
イメージの中に大きく広がる。
それは、私の心などでは収まりきれないほど壮大で、
本当に苦しいくらいだ。
活字を追うという行為ひとつで旅が出来る。
しかも星野さんと一緒に。
包み込まれるような美しい景色の中で、言葉を探せないでいる私に、彼はどんどん語りかけてくれる。
その、考えなくていいと言う心地よさ!
不慮の事故で彼は亡くなってしまったが、
真剣に生きてきた人の証は、未来永劫伝わって行く。
煌煌と明るい命の灯を感じた。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年12月18日
- 読了日 : 2011年12月18日
- 本棚登録日 : 2011年12月18日
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