監察と勘定の二つが江戸時代の貧乏旗本の出世の手掛かりで、目付から勘定への異動を望んでいる。
そんな訳で仕事はきっちりやる。だから上司からの余計な調べ事の依頼は断りたいのだが、魅力的な上司で、ついついやってしまう。そんな6編。
それぞれに江戸時代の風俗や制度や地域の特色を知る事が出来て、そんな面でも楽しめた。
以下Amazonより、
分別ある侍たちが、なぜ武家の一線を越えたのか。直木賞受賞後、待望の第一作! 若き徒目付の片岡直人に振られたのは、腑に落ちぬ事件にひそむ「真の動機」を探り当てることだった。精勤していた老年の侍がなぜ刃傷沙汰を起こしたのか。歴とした家筋の侍が堪えきれなかった積年の思いとは。語るに語れぬ胸奥の鬱屈を直人が見抜くとき、男たちの「人生始末」が鮮明に照らし出される。本格武家小説の名品六篇。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年8月6日
- 読了日 : 2021年8月5日
- 本棚登録日 : 2021年8月4日
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