どの物語もスッと入って読める。
それぞれに、へえそんな制度が有ったんだ、という知識が得られる。主人公の心根に濃淡の差は有れど共感出来て、最後に「へえ」とか「ふうん」とか「ほう」とか割り切れなさや、呆気なさ、遣り切れなさが用意されている。いつかまた再読してどんな気持ちになるのか楽しみにしている。
以下Amazonより、
江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。
“青山流時代小説”の真骨頂!
旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。しかも父親は、隠居の祖父だという。六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動は――。
直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。全7編収録。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・エッセイ
- 感想投稿日 : 2021年8月4日
- 読了日 : 2021年8月4日
- 本棚登録日 : 2021年7月31日
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