リビジョン (ハヤカワ文庫 JA ホ 1-2)

著者 :
  • 早川書房 (2013年7月24日発売)
3.13
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本棚登録 : 668
感想 : 55
3

絶対に前作『リライト』を読んでからこちらを。

物語は『リライト』から数ヶ月後、とある一組の夫婦に訪れた危機から始まる。
妻の千秋霞は、一族の女性に代々受け継がれる未来を覗ける手鏡を使い、最愛の息子の死を知ってしまう。
霞はそんな未来を変えるべく奔走するのだが、何の因果か、事態は混沌とする。果たして………。

舞台は『リライト』から少し先の未来ではあるが、それらは、同時系列でもあり、過去でもあり、異なる時間軸でもあり、<今>でもある。『リライト』があるから『リビジョン』があるのか、『リビジョン』があるから『リライト』があるのか。『リライト』と『リビジョン』が互いに作用し合ってるかのような世界。
と、過去と現在と未来が干渉しあって、前作よりもややっこしく、<時間>という概念について禅問答させられてるような感覚もあり、ちょっとしたホラー味もあった。

自分でも何を言ってるのかわからなくなってきたが、それでも面白い!
この世界が、<彼>がどういう結末を迎えるのか気になってしょうがない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年6月5日
読了日 : 2023年6月5日
本棚登録日 : 2023年6月5日

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