その日、朱音は空を飛んだ (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎 (2021年4月8日発売)
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本棚登録 : 621
感想 : 44
5

好き
爽やかな物語でもなくて、綺麗な物語でもないと思うけれど、わくわくして読んだ後ににやっとした
いいわあと思った。不謹慎かもしれんなあ。
あと、夏川莉苑がダントツで好きだなと

一つだけ気になったのは、
朱音は愛のために死のうとしてる
というところ
愛のために死のうとしてるの?
それがよくわかんなかった。
読んだ時は、愛=細江さんのことだと思ってたけど。
愛=loveのことだとしたら。でもなあ。
と最初はしっくり来なかったけど。
朱音は愛されたくて愛されたくてひたすら愛されるだけの世界をのぞんでいて、だから自分の死を選んだけど。
莉苑はそれに気づいた上で、生きる人のために世界はあるのだと思っているから、嘘をついた。
そんで、朱音に最後にあなたの望む世界は死んだ後にやってこないよって見せつけたのは、死を選ぶことより生きることを選ぶことのがよっぽど綺麗なのに馬鹿だなあって朱音に伝えたってことなのかなあ
わかんないけど

うん。この結末、個人的には大好物だな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年6月2日
読了日 : 2021年6月2日
本棚登録日 : 2021年6月2日

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