久々に読んだ陰陽師シリーズ。「ゆこう」「ゆこう」の流れは様式美ですね。
<鉄輪>
女の嫉妬が怖い通り越して切なくなってしまった。博雅が良い男すぎる。
<這う鬼>
鉄輪に続いて女の情念もの。収録作の中で1番ぞわりとした。
<ものや思ふと…>
聞いたことのある和歌が出てきたお話。和歌を愛する鬼とは、雅な者がいるものだなぁ。
<打臥の巫女>
いきなり清明の核心を付いた博雅にどきりとした。いつも二人でつるんでるくせに、心の内を明かさない清明がもどかしい。はぐらかしているように聞こえてしまうけど、彼にとって最大限の友愛の情を示してはいると思う。懐かしい人の再登場もおいしいお話。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
夢枕獏
- 感想投稿日 : 2011年7月19日
- 読了日 : 2011年7月19日
- 本棚登録日 : 2011年7月19日
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