暗殺教室 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

著者 :
  • 集英社 (2012年11月2日発売)
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本棚登録 : 435
感想 : 33
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教師とその教師を暗殺する中学生、及びその周囲の環境を描いたマンガ。



教師が軟体生物だったり、マッハ20で飛べたりとかわった設定だが、描こうとしたものはだいぶ王道だった。ころせんせーは、普通の人間から見ると能力的に飛びぬけて優れていて、生徒を守り育てるために必死だが、人間的な側面では粗も多い。教師という理想像を極端に描いた教師像という感じだ。ころせんせーを殺した生徒達は、ころせんせーと過ごした日々で得たものを糧に生きていくだろう。



個人的に一番おもしろいと感じたのは、「楽しんで理不尽と戦おう」という「現在の環境を肯定し、かつ、自分の意思で戦え」というころせんせーの教えかな。それはころせんせーの教えというより松井優征の考えだからだ。実際仕事してると理不尽しかなくて、いちいち反応してると持たない。とりあえず、現状を肯定し、それに疑問をぶつけ、戦いながら生きていくというのは、非常に実践的だと思う。IT業界は違法企業がほとんどで理不尽しかないが、マンガ家もきっと同じなんだろうなと思わせられる。



全然関係ないが、俺は小、中で恩師と言える人はいないが、高校ではひとりいる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: マンガ
感想投稿日 : 2016年7月4日
読了日 : 2016年7月4日
本棚登録日 : 2016年7月4日

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