ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

監督 : ソフィア・コッポラ 
出演 : ビル・マーレイ  スカーレット・ヨハンソン  ジョバンニ・リビシー 
  • 東北新社
3.44
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本棚登録 : 2025
感想 : 353
5

コレ何回観たかなぁ〜(笑)

繊細な色調と、
切ない話なのに
わざとあっさりと作ってる感じが好き。

あとアメリカ映画とは思えない
独特な『間』や

情緒、儚さ、曖昧さを見事に映像化した、
日本人の琴線に触れる
切なさの質感。湿度。

セツナフェチの自分のツボを
これでもかと突いてくる、
どストライクな
映画でした(笑)(>_<)

孤独感を共有し、
二人が次第に惹かれあう過程や、
異国での寂寥感も
うまく描いていたと思います。

今作を人種差別映画だという声も聞くけど、
全くもって見当はずれだと思う。

アメリカ人から見た、
異国でのアメリカ人の寂寥感を描いた映画なので、

日本人を意思疏通の出来ない相手との捉え方は
仕方ないことだと思うし。

日本人批判ではなく、
むしろ繊細さや
ワビサビの心情、
切ないという感覚を含む
『曖昧さを良しとしない』
アメリカ人に向けて
メッセージを発した作品だと自分は捉えています(^_^;)

サントリーウイスキーのCMの撮影で来日した
ハリウッドスターという役柄の(笑)
ビル・マーレイは、
ベテランらしく表情だけで
コミカルさと
繊細な孤独感を表す
さすがの演技やし、

夫の仕事について東京にやって来た
孤独な新妻を演じた
スカーレット・ヨハンソンは、
当時まだ無名だったけど
心の揺れや
感情のうつろいを
充分に堪能できる好演で
おそろしく綺麗で輝いています。

それにしても
これまた当時まだ無名だった
ソフィア・コッポラ監督の
映像・音楽的センスはスゴい!!

ラストに流れる
ジーザス&メリーチェインや、
マイ・ブラッディ・バレンタイン、

ビル・マーレイがカラオケで歌う
ロキシー・ミュージックの
『More Than This』、
そしてエンディングには
なんと
はっぴいえんどの名曲『風をあつめて』を流すなど、
その選曲の妙にも唸ります!


日本人の知らない
日本という国の美しさに気づかせてくれたり、

切なさの色を閉じ込めた映像を
見せてくれたことでも、
自分にとっては
本当に忘れられない作品です。


同じくソフィア・コッポラ監督の
『ヴァージン・スーサイズ』
と共に
サントラも
強く強くオススメします!!(^O^)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2012年1月25日
読了日 : 2012年1月25日
本棚登録日 : 2012年1月25日

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コメント 2件

andesapresriam12さんのコメント
2015/04/25

円軌道の外さん、ご無沙汰してます!花丸、コメント有難うございます。最近レビューを書いていないのに昔のものに有難うございます。

大変な怪我だったんですね(>_<)。あまり無理をなさらないようにしてくださいね!

私の方は最近また忙しく、資格の勉強は全くできていません(+_+)でもDVDを見る時間はあるのでその時間に勉強すればいいのですが…。

お酒は好きなので私も東京にいたら映画の話でもしながら飲みたかったですね!

健さんは本当に残念ですね。次回作の準備をしていたそうなのであと一本見たかったです。

話は変わりますが、最近になってやっと気になっていたロスト・イン・トランスレーションを見ました。
主役の二人が肉体関係にならなかったのが良かったですね。今年見た40本くらいのDVDの中では一番良かったです。

ところでまたまた話は変わりますがエリザベス・シュー良かったですよね。私は昔、好きな女優は誰かと聞かれたらエリザベス・シューと答えていたんですよ!ベストキッドも彼女を見るために何回も見ました!ちなみに最近はスカーレット・ヨハンソンが気に入っています。

DVDデッキを是非買っていただいて、映画のレビューも期待していますので宜しくお願いします!

andesapresriam12さんのコメント
2015/05/10

円軌道の外さん、こんにちは!
こちらこそ昔書いた一行のレビューにまで花丸してもらい恐縮です(>_<)

私は顔には出ないですがお酒は強くないです。

飲む量は少ないですが、ドイツビール、白ワイン甘口、泡盛、ウォッカが好きですね。スカイツリーのところにある「世界のビール博物館」にはよく行きました。大阪にもありますが行かれたことありますか?

ウイスキーは大学の時にはよく飲みました。京都の大学だったので、よく木屋町で飲みましたよ。
梅田や心斎橋の映画館にも時々行ってました。古い映画好きなので心斎橋でリバイバルで見たジャン・ルノワール監督の「大いなる幻影」は強烈に印象に残っています。機会があればいずれ是非飲みたいですね!

「真珠の耳飾りの少女」と「ロスト・イン・トランスレーション」は同じ年に公開してますね。演技の印象が大分違うので驚きでした。スカーレット・ヨハンソンは幼少の頃から映画に出てたみたいですね。

「マッチポイント」は仏映画情報サイトPREMIEREのフランス人ユーザーが選ぶお気に入りのウッディ・アレン監督作品の第3位という高評価なので気になっていました。近いうちに見ようと思います。

「攻殻機動隊」は見たことがないんです。いきなり実写を見てもわかりますでしょうか(^^)?

最近全くレビューを書いていなかったですが、またぼちぼち書こうと思います。

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