コレ何回観たかなぁ〜(笑)
繊細な色調と、
切ない話なのに
わざとあっさりと作ってる感じが好き。
あとアメリカ映画とは思えない
独特な『間』や
情緒、儚さ、曖昧さを見事に映像化した、
日本人の琴線に触れる
切なさの質感。湿度。
セツナフェチの自分のツボを
これでもかと突いてくる、
どストライクな
映画でした(笑)(>_<)
孤独感を共有し、
二人が次第に惹かれあう過程や、
異国での寂寥感も
うまく描いていたと思います。
今作を人種差別映画だという声も聞くけど、
全くもって見当はずれだと思う。
アメリカ人から見た、
異国でのアメリカ人の寂寥感を描いた映画なので、
日本人を意思疏通の出来ない相手との捉え方は
仕方ないことだと思うし。
日本人批判ではなく、
むしろ繊細さや
ワビサビの心情、
切ないという感覚を含む
『曖昧さを良しとしない』
アメリカ人に向けて
メッセージを発した作品だと自分は捉えています(^_^;)
サントリーウイスキーのCMの撮影で来日した
ハリウッドスターという役柄の(笑)
ビル・マーレイは、
ベテランらしく表情だけで
コミカルさと
繊細な孤独感を表す
さすがの演技やし、
夫の仕事について東京にやって来た
孤独な新妻を演じた
スカーレット・ヨハンソンは、
当時まだ無名だったけど
心の揺れや
感情のうつろいを
充分に堪能できる好演で
おそろしく綺麗で輝いています。
それにしても
これまた当時まだ無名だった
ソフィア・コッポラ監督の
映像・音楽的センスはスゴい!!
ラストに流れる
ジーザス&メリーチェインや、
マイ・ブラッディ・バレンタイン、
ビル・マーレイがカラオケで歌う
ロキシー・ミュージックの
『More Than This』、
そしてエンディングには
なんと
はっぴいえんどの名曲『風をあつめて』を流すなど、
その選曲の妙にも唸ります!
日本人の知らない
日本という国の美しさに気づかせてくれたり、
切なさの色を閉じ込めた映像を
見せてくれたことでも、
自分にとっては
本当に忘れられない作品です。
同じくソフィア・コッポラ監督の
『ヴァージン・スーサイズ』
と共に
サントラも
強く強くオススメします!!(^O^)
- 感想投稿日 : 2012年1月25日
- 読了日 : 2012年1月25日
- 本棚登録日 : 2012年1月25日
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