人類と建築の歴史 (ちくまプリマー新書 12)

著者 :
  • 筑摩書房 (2005年5月1日発売)
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本棚登録 : 428
感想 : 45
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人類の初の宗教が地母信仰で、人類が農耕を始めたことによって太陽信仰が生まれた。こんな主張が本書の最初の方で飛び出してくるものだから、本書のタイトルをあらためて確認せずにはいられなかった。そうか、「建築の歴史」の前に「人類」が入っていたのか。納得。確かに、建築をキーワードに、宗教や思想、文化まで幅広く論じる本書には「人類」がふさわしい。
上記の宗教の例にある通り、その起源が諸説あると思われる内容でも、大胆に仮説を立てて自説を進めてゆく。その様がなんとも小気味よくて、建築の素人にもきっちり読ませてくれる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 本・雑誌
感想投稿日 : 2020年2月2日
読了日 : 2019年12月25日
本棚登録日 : 2019年10月19日

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