運命の男 (ショコラ文庫)

著者 :
  • 心交社 (2011年5月10日発売)
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本棚登録 : 89
感想 : 13
4

スーツ萌え。しかも、イラストは円陣闇丸センセ。もう、読むしかないでしょう。

ストーリーも期待以上で、満足です。
学生時代からずーっとライバルとして張り合っていた関係から、仕事の相棒となり、互いを失いたくない大切な存在と思っているにもかかわらず、自分の恋心にはとっても鈍い三十代同級生。
藤堂は、傲岸不遜な俺様系のデキる男で女には不自由しないノンケだから、伊織のことは手放すことのできない片腕だと思ってはいても、まさか惚れられているとは考えないだろうし、伊織はそんな藤堂が自分を好きになるなんて考えてません。信頼されているパートナーだけど、愛されているわけじゃない、と信じ込んでいます。

伊織がライバルとして負けを自覚し、藤堂に「伊織、俺と来い」と言われて自分の気持ちに気付く回想シーンは印象的。トランプのエピが泣かされた。あの時から一途な想いを胸に秘めたまま藤堂の側で働いていた伊織の気持ちを考えると、せつなすぎです。
伊織も相当な意地っ張りなので、藤堂の鈍感さだけを責めるわけにもいかない感じですが。

鈍な藤堂は、自分の伊織への執着を仕事がらみだと思い込んでいるし。かっこよくて男前で頭も切れるのに、肝心なところでわかっていないのがジリジリするところ。ところが、思いがけないことで身体の関係ができた途端独占欲丸出しに。藤堂の吐くセリフが嫌みなくて、いちいちカッコいい。ベストオブ俺様!
ベッドシーンは、当人たちは気がついてないようですが、愛し合ってるのが丸わかりなくらい濃厚です…

基本的に、藤堂がすごく俺様なので伊織は彼に振り回されっぱなしなんですが、自分の気持ちに気がついた藤堂はその時点からもう誰の目にもわかるくらい伊織にメロメロなので、勝ちは伊織かな?

二人の気持ちや関係の変遷がとても萌えをそそります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ♥BLノベル♥
感想投稿日 : 2011年6月1日
読了日 : 2011年6月1日
本棚登録日 : 2011年5月28日

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