本書は、『種の起源』をそのまま訳した本ではなく、『種の起源』のダイジェスト版です。
が、ダーウィンの思考と試行の過程はしっかり追うことができる内容になっていると思います。
それにしても、ダーウィン、すごいですね。
現代社会における自然科学の知見をある程度持っている自分から見ても、古さを感じないというか、違和感のない内容である点が、一番の驚きです。
『種の起源』が世に出たのは、1859年。
日本史的には、明治維新の直前で、当時の科学的な知見は、今から見ると、かなり心もとないものであるにもかかわらず、進化に対するダーウィンの考察は、鋭く、的確。
科学的な態度とはどのようなものであるか、を知る上でも、示唆に富んだ本でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
図書館で借りた本
- 感想投稿日 : 2020年3月6日
- 読了日 : 2020年3月6日
- 本棚登録日 : 2020年3月6日
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