青木きららのちょっとした冒険

著者 :
  • 講談社 (2022年11月10日発売)
3.22
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本棚登録 : 245
感想 : 23
5

様々な青木きららがあちこちで顔を出すことが、この短編集の繋がりの一つ。
もう一つは、フェミニズムを芯に持っていること。
『来世の記憶』もとても良かったけど、今作も良かった。
女性の不安定な雇用や社会的地位について、痴漢被害について、更にはフェミサイドまでテーマとなっていて、とても痛ましいのだけど、藤野さんの筆の軽やかさと、女性たちへの強い連帯の志が、辛いだけの話にはさせず、読み終わって自分の一部が回復したような気持ちだった。
「幸せな女たち」が特に最高!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月23日
読了日 : 2023年1月23日
本棚登録日 : 2023年1月19日

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