ユーモラスに自らの介護を描いた作品という紹介だったけれど、私にはユーモラスなものとして読むことは難しかった。
しんどい。
恐ろしい。
けれどそれは私が介護を経験していないからで、経験者にしてみたらこのくらい切迫した中での笑いでなければ、綺麗事にしか思えないのかも知れない。
共有することで和らぐものもあるから、介護経験者の近親者に薦めようかと思ったのだけど、まだ躊躇っている。
この作品の中にも書かれているが、介護には喜ばしいゴールはほとんどない、だから自分の介護が正しいのか悩むことも多く、他の介護者と比べて自分はもっと尽くせるはずなのにそうしていないと自分を責めることもよくあるのではないだろうか。
この作品ではねじめ氏は決して自分の「尽くしぶり」を鼻にかけたりはしていないのだけど、そう受け取られたら悲しいので、薦められないままだ。
もっと屈託なく話題にすべきかも知れないと思いつつ…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年10月29日
- 読了日 : 2016年10月29日
- 本棚登録日 : 2016年10月4日
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