地下鉄に乗って (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (1999年12月1日発売)
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本棚登録 : 5980
感想 : 720
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 父親のことを妬んで恨んで過してきた主人公。地下鉄に乗り、何度もタイムスリップする。その過程で、父には自分に見えなかった様々な姿があったことを知り・・・。

 親を憎んで過してきた方。許せない人がいる方にお勧めの作品。

 地下鉄という乗り物が人を繋いでいく。幻想的な設定が素敵だと思う。

 「人は、自分に見えている部分が全てではなく、ごく一部分であること」を気付かせてくれた。私にとって感動的な収穫であった。

 タイムスリップを繰り返し、人の様々な顔を知り、誤解やわだかまりがなくなれば、どんなに救われるだろう。と切に思った。温かい気持ちが込み上げてくる一冊。

 

 


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2023年7月〜9月
感想投稿日 : 2023年8月4日
読了日 : 2023年8月3日
本棚登録日 : 2023年8月4日

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