父親のことを妬んで恨んで過してきた主人公。地下鉄に乗り、何度もタイムスリップする。その過程で、父には自分に見えなかった様々な姿があったことを知り・・・。
親を憎んで過してきた方。許せない人がいる方にお勧めの作品。
地下鉄という乗り物が人を繋いでいく。幻想的な設定が素敵だと思う。
「人は、自分に見えている部分が全てではなく、ごく一部分であること」を気付かせてくれた。私にとって感動的な収穫であった。
タイムスリップを繰り返し、人の様々な顔を知り、誤解やわだかまりがなくなれば、どんなに救われるだろう。と切に思った。温かい気持ちが込み上げてくる一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2023年7月〜9月
- 感想投稿日 : 2023年8月4日
- 読了日 : 2023年8月3日
- 本棚登録日 : 2023年8月4日
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