桃月庵白酒と落語十三夜

  • KADOKAWA/角川書店 (2016年9月2日発売)
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本棚登録 : 40
感想 : 7

落語というものがどうも構成至上主義、
ストーリー至上主義になりつつある。
時代の趨勢ともいえるが
落語とはこうであるという
「べき論」を語るのにこれらの要素が
適しているからである。

泣き所はここだ。
笑わせどころはここだなど
ポイントを抽出して評論したがる。

しかし落語はそもそも省略の文化(再構築する)である。千両みかんを若旦那が食べれたのかどうかは見せてはいけない
ただ、昨今は見せることもある。
観客に想像力を預けない。

簡単に完結してしまう。

確かに落語は文化だが
細かい取捨選択は演者である落語家に任せて
観客はもっと肩肘張らずに見るものなんだと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年11月20日
読了日 : 2016年11月20日
本棚登録日 : 2016年11月20日

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