真鶴 (文春文庫 か 21-6)

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年10月9日発売)
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本棚登録 : 2111
感想 : 217
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芸術選奨文部科学大臣賞受賞作。
文学らしい文学。純文学と呼ぶに相応しい。

過去形と現在形が入り混じる独特の文体に、始めは戸惑ったが、次第に慣れてきた。短いセンテンスは詩の旋律のよう。

12年前に失踪した夫に囚われ続ける京(けい)。娘の百(もも)と母と女3世代の暮らしはどこか危うい。
夫の日記に書かれた「真鶴」に旅をする時に「ついてくるもの」が…。その正体は⁈

先が気になる、というよりは【目が離せない】小説。
現実と幻想、愛と情欲、遠くと近さ、そこには区別があるのか⁈ ひらがな表記のこだわりや、美しい日本語の動詞や形容詞もとても魅力的。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月1日
読了日 : 2021年9月30日
本棚登録日 : 2021年10月1日

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