泣けた、とかいう狭義の意味ではなく、もっと広い意味での感動のきわめて少ない一冊であった。
天皇崩御、新元号決定。どのような人がかかわり、どのような苦労や思惑があるのか…といったことを間近にいた青山氏の等身大の存在である主人公の記者を通じて知ることができる。
ただ、読んでいて盛り上がることなく、ふうん、ここまで心血注いで、取材なり報道なりせなならんもんかな?報道、記者って不思議な生き物やなあと一歩二歩さめた感想を抱きつつ読み、それが最後まで変わることはなかったのは否めない。
その、過熱報道や自粛ムードの日本に対するむなしさが、作者がこの作品に込めたメッセージなのだろうか。
今という、歴史的な、平成から令和への過渡期においては、ふうん、と読むくらいの価値はあるのではないでしょうか。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2019年4月25日
- 読了日 : 2019年4月25日
- 本棚登録日 : 2019年4月25日
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