初読みの作家さん。
読んでいる間中、★2つか3つか、自分の中でずっと揺れ動いていた。
この作家さんのプロフィールから、出版社や本屋さんに精通していらっしゃる方だということがわかる。
出版社や本屋さんの矜持というものに、お考えがあるのだろう。
残虐な犯罪を犯した犯人の告白本など許し難いことだという点は私も同感である。
しかし私の他にもレビューに書いている方がいらっしゃるが、本書そのものが、遺族やその周辺の方々にまたも追い打ちをかけるような、傷に塩を塗るようなものになっていやしないだろうか?
架空の事件にすれば良かったようなものを、読者にあの事件をモチーフにしているとたやすく連想させることが、この本の罪だと私は思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説・物語 (時代小説はこちら)
- 感想投稿日 : 2022年5月28日
- 読了日 : 2022年5月28日
- 本棚登録日 : 2022年5月28日
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