【ザックリ概要】
パリのオークション会社に勤務しながらゴッホとゴーギャンを研究し続けている主人公、高遠冴。小さな会社でもやりがいを感じながら忙しく働く中、画家を名乗る女性が一丁のリボルバーと共に訪ねてくる。彼女曰く『ゴッホを撃ち抜いたリボルバーだ』と言う。
本当にゴッホを撃ち抜いたのか?ゴッホはどのように死んだのか?ゴッホとゴーギャンの知られざる真実に迫っていく、アートミステリ。
【おすすめポイント】
①まるで目の前に絵画があるような錯覚を起こしてしまう…作者の絵に対する表現がすごい!
②後半、視点が変わりながら真相が明らかになっていくため、ゴーギャンの気持ちに深く共感しながら読み進められる
【感想】
帯にあった『誰が引き金を引いたのか?』の一文に心を撃たれ、読み始めた本作品。思っていたよりも淡々と進んでいきましたが、緩急が無いからこそ、文字を通して絵画の世界を楽しむことができたのだと思います。
芸術家に限らず、世界的な才能の持ち主は短命且つ精神を病みやすいけれど、だからこそ常人ではたどり着けない『彼方』に行けるのだと感じました。
本作は『あくまでもフィクション』だそうで、ゴッホとゴーギャンが本当にこんな関係性だったら良かったのになぁ…って考えてしまいました…
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年3月14日
- 読了日 : 2024年3月14日
- 本棚登録日 : 2024年3月14日
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