第1巻を読破。
電撃文庫で「9S〈ナインエス〉」を読んでいて、そういえばメディアワークス文庫でこの人の作品あったよな……と思って気になっていました。
で、読んでみたのですが――
おもしろかったですー(*´▽`)
霊力も法力も神通力も持っていない九条湊。
持っているのは毒舌とそういったアレとは違った方面の知識(悪知恵とも言う?)で。
巫女さんである沙耶と、天才少年のユウキくんとのやり取りもいいですね。
主人公である湊は他人を小馬鹿にしたような、一癖も二癖もあるような人物で。
そんなわけでまじめな巫女さんと天才少年くんとは意見がぶつかってはケンカして。
うん、確かに付き合いの短い人たちだとそうなっちゃうだろうなあ、と思うくらい湊は偏屈な人ですよね。
それぞれの個性や能力を補うようにして怪異事件を解決する三人組がすてきです。
湊もただの詐欺師崩れというわけでもなくて。
怪異専門の探偵、みたいな感じですかね。
霊力や神通力とかないけれど、非科学的な出来事を科学的に見て解決する、といった感じでしょうか。
御神木に封印されていた怪異〈嫉〉もあるものを使って退けてしまうし。
ある呪術師にかけられた呪詛もある方法で祓ってしまうし。
しかも口ではなんだかんだ言っていても、年少組をきちんと気遣っているとか、ね。
この人はあれかな。
妖怪〈天の邪鬼〉ですか?
笑
年少組には余裕綽々、上から目線を貫くけれど、年少組の保護者たちにはやや翻弄され気味で。
巻末の閑話はおもしろかったです。
0能者・湊の意外な一面を見れましたし。
巫女さんと坊さんに囲まれる若者。
ああ、確かに神父さんが登場したら向かうところ敵なし、な感じになるかなあ。
本当におもしろかったです。
- 感想投稿日 : 2012年8月18日
- 読了日 : 2012年8月8日
- 本棚登録日 : 2012年8月7日
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