死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う

著者 :
  • 朝日出版社 (2008年1月10日発売)
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本棚登録 : 803
感想 : 122
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以前から森さんの本は結構好きで,本屋で見つけたので購入.
「死刑」の是非を問う.
ドキュメンタリーの人だけあって,すごく現実的で人間的.
データだけからは見えてこない,生々しさがそこにはある.

個人的には,森さんが死刑の是非について葛藤していく描写が好き.
何故それが大切なのかと言うと,こういう答えのない問いは「考える」と言うそのプロセスに意味があると思うからだ.
こういう問題は,私達一人一人が「考える」ことが大切ではないかと思う.
私がじっくり考えた所で,日本が変わるなんて思ってはいないけれど,でも,それでも,無関心よりは関心があった方が良い.
例え出した結論が少数派だろうと人に非難されようと,「関心を寄せて考えた」という事実が大切なんだと思う.
上手く言葉に出来ていないけど.,,

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ハードカバー
感想投稿日 : 2011年9月17日
読了日 : 2011年9月17日
本棚登録日 : 2010年8月16日

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