更新期の文学

著者 :
  • 春秋社 (2005年12月1日発売)
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 笙野頼子と文学論争をした「文壇のほら吹き」大塚英志の文学論である。 なんだかんだ言って、僕は大塚英志の文学論が好きなのである。 小森陽一がこの本を研究室に置いているのも注目すべきだろう。 現代において文学をどのように再建すべきか。 作中の「私」がべったりと主人公に結びつき、作家の自我形成に役立っている、または作家が役立てようと自覚的にしているという近代文学の現状をどうするのか。 それが今後模索されるべきだろう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 文学論
感想投稿日 : 2006年7月12日
本棚登録日 : 2006年7月12日

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