ノックノック: みらいをひらくドア

  • 光村教育図書 (2015年8月1日発売)
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感想 : 10
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毎朝、ぼくの部屋をノックして起こしに来てくれたお父さんが、ある日からいなくなって、もうぼくを起こしに来てはくれなくなった。
ぼくは寂しくて、またお父さんに会いたくて手紙を書いた。
ずいぶん経ってから来たお父さんからの返事には、もう部屋のドアはノックできないこと、君は勇気を出していろんなドアをこれからノックして欲しい、お父さんの分まで。とあった。
そういうことが書いてあるページにはぼくが大人になって、新しい家族を持ち、仕事に精を出している画が描かれていて、お父さんの言いつけを守り、立派な大人になった様子がわかる。

4年生にはちょっと難しい内容かなと思いましたが、静かに聞いてくれました。何も説明はしないでいこうと思っていましたが、読み終えて「お父さんはどこいったん?」と聞いてくる子がいたので、解説にあった通り、お父さんは投獄されてしまったんだと話しました、補足に「私の想像だけど、人を殺したり、泥棒したりそういう理由ではないと思う」と付け加えました。
裏の見開きに、銅像の画があるんですが、こんなえらい人だったのかしら、これもヒントになるんでしょうね。

平成27年9月29日 4年1組

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書ボランティアで読んだ本
感想投稿日 : 2015年9月29日
読了日 : 2015年9月29日
本棚登録日 : 2015年9月29日

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