カラー版 エロスの美術と物語―魔性の女と宿命の女

著者 :
  • 美術出版社 (2001年2月16日発売)
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感想 : 9
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かつて19世紀末の美術や文学には、男を魅了し、ついには破滅させる数々の魔性の女たちが描かれ、また物語られた。彼女たちは「宿命の女」と総称され、その頂点にサロメの姿があった。描かれた魔性のヒロインたちの系譜を探る331点をカラー図版で再現、伝説のなかに明暗が交錯する情念と官能のドラマを追う。(表紙)

「サロメ=ファムファタル=運命の女」を題材とした絵画と文芸(専ら前者)を論じる一冊。ビアズリー、モロー、ルドンといった19世紀末象徴派はもちろん、16~17世紀のクラーナハやカラヴァッジョの「運命の女」的絵画も収められていて、大満足。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 美術
感想投稿日 : 2017年12月25日
読了日 : 2017年12月25日
本棚登録日 : 2017年12月25日

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