面白かったです。
放浪する母娘がやってきたフランスの村でチョコレート屋さんを開いて、抑圧的な村に新たな風が吹き込みます。
魔女のような不思議な力があるヴィアンヌの、包容力と少しの弱さも好きですし、ファンキーなおばあちゃんアルマンドも大好き。こんなおばあちゃんになりたい。
彼女たちを目の敵にしているレノー神父は本当はすごく誘惑に弱いのを一生懸命抑え込んでいて、なのでチョコレート・フェスティバルは切なくなりました。このシーン、チョコ食べてるところをヴィアンヌや村民に見付かっても「これでレノーも終わりだやった!」って気持ちには全然ならなくて、ひたすら可哀想…ってなりました。チョコ食べながら号泣してるんだもん。。
ジプシーのルーとのエピソードは必要?となりましたが、ロマンスはあってもいいかも。ジョニー・デップだし!
レノー神父が一番美食家なんじゃないかと思ったチョコレート描写。かなり美味しそうです。
ヴィアンヌと娘のアヌークはまた旅に出るんだろうか…ランスクネに居てもいいんじゃないかと思いましたが、風が吹くと。。
また映画を観ようと思いました。
「わたしの信じているのは、幸せであるってことがいちばんたいせつだってこと」
幸福。グラス一杯のホット・チョコレートのようにかんたんで、人の心のように複雑なもの。苦くて。甘くて。生きていて。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年2月23日
- 読了日 : 2020年2月23日
- 本棚登録日 : 2019年11月12日
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