空ばかり見ていた (文春文庫 よ 28-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2009年1月9日発売)
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本棚登録 : 1595
感想 : 150
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良い空気のお話でした。好きです。
特別なことは起きないけど(一話、ファンタジーなのあったけど)、なんだか不思議で素敵な暮らし。
読書好きなので、「彼女の冬の読書」のアヤトリさんの生き方に憧れました。春夏秋はがんばって働いて蓄えて、秋の終わりに本を買い込んで、冬は本を読むだけのぬくぬくした生活。ここまで思い切ったことは到底出来ませんが、とってもいいな。
「冬眠」ではなく「冬読」。ブランケットと毛布と本を買い込みたくなりました。
「永い水曜日の休息」も素敵なタイトルとお話。「曇り空」読んでみたくなります。
「醜いと思ったら、何もかも醜く見えますし、それがまた美しく見える時もあるしーーー」これはしみじみとわかります。面白い、面白くないも同じ。素敵だと思ったら素敵なものばかり目につくだろうし。そんな生き方していこうと思いました。
髪も切りたくなりました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2020年4月18日
読了日 : 2020年4月15日
本棚登録日 : 2019年11月13日

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