妹たちを踏みにじっても描く。芸術家の性というかもはや業である気がしました。
渓斎英泉…不勉強なので、朝井まかてさんの「眩」で初めて知った絵師なのですが壮絶でした。
そして彼の三人の妹たちそれぞれの葛藤もなかなか…特にお津賀とおたまの確執が。
登場人物たちがとても生き生きしてて、悩み抜いているのが迫ってきました。お栄が出てくるのも好きです。時代小説でも皆川さんでした。
英泉の絵を検索しました。眼差しは小さい画像ではよくわかりませんでしたが、藍の濃淡だけで描かれていてもとても鮮やかで綺麗でした。もっとちゃんと見てみたくなりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年5月30日
- 読了日 : 2020年5月30日
- 本棚登録日 : 2017年3月17日
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