好きな世界です。ひんやりとして硬質でつるんとしてて、でも黒スープ(たぶん珈琲だとおもってる)の温かさ馨しさを感じます。
人々の交流も描かれるけど、適度な距離が保たれてるのが良い感じ。新しいのか旧いのか、不思議。
雪舟えまさんは歌人なので独特な言葉の選択、漢字の開き方も好みでした。世界観にぴったり。“イエヨミ”という仕事、謎の動植物…登場人物たちの年齢層が上がった長野まゆみ作品のような趣。好きなはずです。
カシワイさんの装画や挿絵も素敵でした。うっとりする本です。装幀、クラフト・エヴィング商會なのか…それは間違いなくうっとりです。手元に置きたい。単行本でも良いけど、文庫にもならないんだろうか……?遠出するときに連れて行きたいお話でした。カシワイさんは絵を紙で見たい画家さんのひとりです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2023年1月6日
- 読了日 : 2023年1月6日
- 本棚登録日 : 2017年11月25日
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