凍土二人行黒スープ付き (単行本)

著者 :
  • 筑摩書房 (2016年12月21日発売)
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本棚登録 : 207
感想 : 21
5

好きな世界です。ひんやりとして硬質でつるんとしてて、でも黒スープ(たぶん珈琲だとおもってる)の温かさ馨しさを感じます。
人々の交流も描かれるけど、適度な距離が保たれてるのが良い感じ。新しいのか旧いのか、不思議。
雪舟えまさんは歌人なので独特な言葉の選択、漢字の開き方も好みでした。世界観にぴったり。“イエヨミ”という仕事、謎の動植物…登場人物たちの年齢層が上がった長野まゆみ作品のような趣。好きなはずです。
カシワイさんの装画や挿絵も素敵でした。うっとりする本です。装幀、クラフト・エヴィング商會なのか…それは間違いなくうっとりです。手元に置きたい。単行本でも良いけど、文庫にもならないんだろうか……?遠出するときに連れて行きたいお話でした。カシワイさんは絵を紙で見たい画家さんのひとりです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2023年1月6日
読了日 : 2023年1月6日
本棚登録日 : 2017年11月25日

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