大事なことはみんなリクルートから教わった

  • 雷鳥社 (2001年11月1日発売)
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感想 : 17
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11人のリクルート出身者がリクルートについて語ります。


リクルートに興味がない方でも、働くことにおいて何が大切かを思い出させてくれる本です。

ところで、この本の登場人物達はそれぞれ色々な切り口でリクルートのすごさを語っていますが、リクルートの強さの源泉は、以下の1点に集約されると思います。

それは採用活動の徹底。

「会社の事業に必要かつ優秀な人」を採るのではなく、単に「優秀な人」をとにかく採ってその人がやりたいことを事業にしている。

まさにビジョナリーカンパニー2が述べていることを昔から実践している会社です。

そこで疑問に感じるのは、今のリクルートであればブランドも確立しており優秀な人も集まるのはわかるものの、創業当時に優秀な人を集めることができたのは何故かということ。

私も過去人事を4年間やっており、新卒採用も担当していたのでつくづく思い知らされましたが、

採用担当者以上に優秀な人はなかなか入社してくれないものです。

採用活動をしていると、「あ、今見切られたな」と感じる瞬間があります。そういう学生は案の定辞退していきます。

そんな時、一採用担当の立場とはいえ、責任を感じざるを得ませんでした。

創業後のリクルートというベンチャーに優秀な社員を集めた江副さんが、いかに優秀な人だったかがわかります。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2007年4月29日
本棚登録日 : 2007年4月29日

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