ドアは厚く、閉まる時はがちゃりと重い音がしなければならない。
心地よさには、節度と解放のバランスが大切なのだ。
モノって不思議なもの。はじめは実用品として作られたはずなのに、いつしか暮らしから忘れ去られ、使われなくなる時がやってくる。でも、それまで当たり前のように1つだった「用」の役割から離れ、どこか肩の荷を下ろして楽になったモノたちが、とても純粋な物質の表情を見せてくれることがある。
それは見た事はあるだろう。しかしだれも見つめた人はいない。アートとはそれなのさ。ありふれたものを、それらが今まで1度も見られたことがなかったのごとく見つめると言うことなのさ。
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- 感想投稿日 : 2020年7月17日
- 読了日 : 2020年7月14日
- 本棚登録日 : 2020年7月14日
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