人というのは見苦しいものである。権力を持ったものほど。は、さておき。最澄が見出した灯は…「「救い」というのは、限りのあるものではない!」という最澄の言葉のほうが重く、まやかしであると言い切った徳一はいいがかりのように見える。「頭を下げる者に金は託せん。頭をもたげて遠くを見る者にこそ、力を貸したいと思う者だ。」阿刀大足の天邪鬼っぷりは敵に回すとやっかいではあるが。「けど道には通り方があるということや、周りを味方につけて通らんと道は段々狭うなる。「行く先」を決めるのは、「来た道」でしかないで…」霊仙がその後三蔵法師となる話はまた別の機会として。「きちんと衣を着るというのは、礼と節をまとうということだ。」勤操のおっさんも野生児のような空海には手こずるか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
おかざき真里
- 感想投稿日 : 2017年3月5日
- 読了日 : 2017年2月3日
- 本棚登録日 : 2017年2月3日
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