エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計: ソフトウェアの核心にある複雑さに立ち向かう

  • 翔泳社 (2011年4月1日発売)
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本棚登録 : 949
感想 : 34
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原書が2003年なので、2021年現在からみると、古典中の古典ですね。当時流行っていたXPとかオブジェクト指向開発などの文脈を理解しつつ、難解な文章を汲み取る根気が必要とされる本だと思います。自分は一応最後まで目を通したものの、早々にちゃんと理解することを諦めました。
要は、業務に詳しいけど技術はそれほどでもない人と、技術は詳しいけど業務はそれほどでもない人がいる。つまり、両方に詳しい人なんてのはいないので、用語を統一して(ユビキタス言語)、システムに必要な要素を抽出して(蒸留して)、ドキュメンテーションして(モデル化して)、ステークホルダー間で会話していこうぜっていう話なんだと思います。そんなこと分かってるわって怒られそうですね。その課題に立ち向かうための話が種々書かれているので、もしかしたら現代でも参考になる点もあったかも知れません。
Web系企業っていうのは、自社のビジネス=業務を自分たちで開発するので問題が起きにくいのかなと。あるいは、自社開発っていうのもその流れですよね。
自分の場合は、金融系ITスペシャリストみたいな感じなので、対象ドメインの知識と、IT知識とそれぞれの流行をキャッチアップしていかないといけません。まあーそんなの分かってるけど、両方分かる人は希少価値があることだし、改めて意識していこうかなと思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年3月13日
読了日 : 2021年3月13日
本棚登録日 : 2021年2月28日

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