四十九日のレシピ

著者 :
  • ポプラ社 (2010年2月16日発売)
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本棚登録 : 3076
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5歳の娘がいる男性に38歳で嫁ぎ、それから33年間家族を大切にして必死に生きてきて、そして誰からも愛された女性が亡くなってからの、残された家族の感動の再生物語です。
女性の名前は熱田乙美、男性は熱田良平、娘は百合子。娘は大学時代の恋人で今は塾を経営する男性と結婚していて遠藤百合子という名前になっている。
良平は乙美の葬儀後、生きる気力を無くし、百合子は離婚の危機にある。そんな二人を再生すべく、二人の若い男女が現れる。女性は乙美がボランティアで料理や家事一般を教えていた施設の生徒で井本幸恵といい、男性は近くの自動車工場で働く日系ブラジル人でカルロス矢部と言うらしい。この謎の二人が乙美の49日の法要まで関わっていき、百合子も良平も新しい生きる力を得ていく物語なんですが、どう考えてもこの二人が謎なんです。
その謎は解明されませんが、読み終えると自分の人生に置き換えて、人生を後悔しないようにしなくてはと、あらためて思うような身につまされる物語でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年3月31日
読了日 : 2019年3月29日
本棚登録日 : 2019年3月24日

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